In The Dead Of Night Again!!

「ついに」

もう何年この言葉を持って待っていただろう。ジョンがLIVEで歌
うところも、エディがキーボードをLIVEで弾くところにも遭遇し
てきたけれども、それらは「遭遇」でしかなかったことを改めて
確認した夜だった。

UK - Reunion Tour 2011


今年になってから、ジョン・ウェットンとともに「ついにUKを
名乗って」来日公演を行うことがアナウンスされ、週末の朝早く
に新宿に行ってみたら、チケットを求める100人を超える人々
が凍てつく冬の朝を積年の情熱で温めていた。

そして週明け早々には追加公演が発表される。

当日の会場は様々な顔ぶれだったと思う。憂国の四士を求める人、
ナイト・アフター・ナイトの再現を求める人、騎士の風貌に重な
るエディのキーボードとヴァイオリンを求める人、もちろんジョ
ンの力強くかつ甘い声を求める人。

会場が暗転して8分の7のリズムが刻まれても、お約束のUKコー
ルの声は一部で起きたのみだった。誰も席を立とうとしない。今
目の前に写っている風景が記憶なのか、幻想なのか、願望なのか、
現実なのかを確認しようと、誰もが固唾をのんで見守っている。

エディのキーボードがイントロを奏で、32年振りの奇跡の儀式
の開始を告げる。そこにドラムとギターが加わりイントロが終わ
ると、いよいよジョンが「Are you one of mine who can sleep
with one eye open wide?」と発した。

奇跡は続く。これまでの全てのライヴではIn The Dead Of Night
だけが演じられてきたが、今夜はUKのライヴだ。In The Dead
Of Night~By The Light Of Day~Presto Vivace And Repriseま
で生で観られるとは思わなかった。この機会は一生で一度だけか
もしれないとも思う。

もちろん、AlaskaやTime To Killだって当時と同じようだし、
今回のリユニオンツアーでは、78年当時に演奏されなかった
Nevermoreも披露された。

ドラムは、ビルのようでもなくテリーのようでもないマルコだが
他に適任者はいない。ギターのアレックスはアランの穴を見事に
埋めている。

これがプロフレッシヴかプログレかという評論もでるだろう。こ
のバンドが今後も活動するのかという期待だって否が応にも盛り
上がるだろう。

でも、もうこれで十分だ。
だってここに4人組のUKがいるんだから。

この組み合わせでUKからの曲が演じられ、Danger Moneyからの
曲が披露されただけで星つきレストランのフルコースである。

2日目にはNothing To Loseも演ったそうだから、ジェラートに
エスプレッソまで付いた。至福である。

本日の追加公演まで含めて全てソールド・アウトとなって、この
ツアーは伝説になるだろう。歴史の証人となれた栄誉に感謝する。

UK - Reunion Tour 2011





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